チームを動かし挑戦し続ける若手リーダー三銃士に、
社名の由来にもなった鷹取山の頂上から、
雄大な眺めを前に熱い思いを語ってもらいました。
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綾部 幹泰
Ayabe Yoshihiro
2001年新卒入社
業務部技術設計課
TIPS3担当課長 -
松木 泰憲
Matsuki Yasunori
2008年中途入社
鋳造工場主任 -
成冨 鐘一
Narutomi Shoichi
2008年中途入社
営業部東京営業所主任
仕事の中で意識して取り組んでいることはありますか?
自分がされて嬉しいことをお客様に
入社してすぐはエンジニアに、2年目からは営業として東京営業所へ配属されました。
仕事をする上で大切にしていることは、自分がされて嬉しいことを意識することです。お客様から電話が鳴ると、「自分を必要としてくれている」と思ってなるべく早めの対応を心がける。
工場の動きを把握することはエンジニアの頃の経験がとても役立っています。
地道に取り組んだ経験が力に
鋳造工場に配属されての最初の仕事は、鋳造の砂型に筆を使ってコーティング剤を塗ること。手先の器用さが重要な作業で上達までに約1年間かかりました。
そのあと一通りの仕事に慣れたのは5年目です。今のように研修プログラムがしっかりあったわけではありませんでしたが、自分から「基本をしっかり覚えよう」と、意欲的に取り組んだあの経験は力になっています。
設計はお客様とエンジニアを繋ぐ仕事
鷹取製作所での設計の仕事は図面を書くだけではありません。営業と一緒にお客様のところへヒアリングに行ったり、現場のエンジニアに設計指示を出したりと全体を繋ぐのが日々の業務です。
なので、入社したらまず「バルブとは?」という基本的なところから、会社全体のことまで本人が理解できるまで細かく教えることを意識しています。
図面の作成で使用するソフト「CAD」の使い方も入社してから覚える社員が多いので心配はいりません。
印象的だった仕事はどんなことですか?
まずはお客様の声に耳を傾ける
10年勤務して今でも忘れられない仕事があります。東京営業所に異動して最初に任された、巨大な官公庁用船舶の営業です。
右も左もわからないまま仕事をしていたある日、上司に「成冨、そろそろやばいぞ」と言われたんです。「製品の発注やオーダーをかけないと納期に間に合わない」という意味の「やばい」だったのですが、当時の自分にはその意味がわからなくて危機感もない状態でした。
その時、上司に言われた言葉が、「お客様から教えられることが多い」ということ。そこからお客様に船の出来上がる順番や会社のことを素直に伺って、無事に初の大仕事を終えることができました。今思うととても貴重な経験だったと感じます。
改善と提案を重ねてハードルを超える
バルブ(弁)やストレーナ(こし器)の原料となる銅合金は、溶かした状態から固まる過程がなかなか複雑です。鋳物素材が加工され、水圧検査をクリアするまで不良品になってしまう可能性があり、日々試行錯誤していました。 なかでもあるストレーナ(こし器)を作ることにすごく苦労していた頃、何か手は打てないかと改善し、新たな提案を重ねてハードルをクリアすることができたときは、とても嬉しかったです。
どんな壁にもチームで挑戦し続ける
入社して10年くらいは周りに指示を仰いで自分の範囲のみで仕事をしていました。
後輩ができてからは仕事を割り振り、管理する立場になりました。正直自分でしたほうが早いこともあるんですけど、任せることが大切だと感じています。
5年ほど前から、船に巡らす配管と配管を繋ぐ継手を作るようになりました。継手はパズルで言うと最後の1ピース、「これと同じものを作ってください」とのお客様の要望にどう応えられるのか、チーム一丸となって取り組みました。「できるだろうか」と不安を抱きつつ挑戦したことが今では当たり前。自分にとって大きな糧となった仕事です。
リーダーとして、どう考えて、行動してますか?
後輩の成長とスキルアップをやりがいに
鋳物の魅力は時代が進んで、どれだけテクノロジーが進化しても手作業が必要な仕事が多いところです。多品種小ロットで一品一様の作り方があるため、それぞれのノウハウを掴んでいくことがやりがいに繋がっています。
リーダーとしては後輩が技術を覚えていったりスキルが上がって仕事に向かったりすることが微笑ましいですね。
リーダーみんなの力を借りて創り上げる
一貫生産で、1から10まで自社でできることはこの会社の魅力だと思います。設計の仕事で困ったことがあっても、他部署にすぐ相談ができる。東京は少し遠いですけどね(笑)。
基本、顔を合わせて、壁を作らず話せるので一人でリーダーをしているというより、リーダーみんなの力を借りて創り上げていると感じています。
みんなの想いを抱いて会社の顔として営業する
私は、常に自分が“タカトリ”の顔だと思って仕事に取り組んでいます。いくらエンジニアの方々の納品スピードや製品の品質が良くても、営業次第では信頼を無くしてしまうかもしれない。その危機感と責任感を常に持って、信頼してもらえるように関係を構築しています。
お客様から仕事をいただいて、実際に船内で使用されると、実に40年間もの長きにわたって使用されることになります。みんなの仕事の成果が目に見えるようでやっぱり嬉しくなりますね。